小鹿かそれともアメ車か!? Kさんヤビツ峠を走る

2018年03月15日

先日、お客様とヒルクライムの聖地ヤビツ峠へ行ってきました。
お客様のKさんは昨年の春にお一人で初めてサイクリングツアーに参加して頂きました。
初心者と言う事で『東京サイクリングツアー&レンタサイクル』のコースでは一番安全なコースでさらに出発前に一から練習をして出発という段取りでプログラムをスタートしました・・・が、今では仲良くさせて頂いているので言ってしまいますが、サイクリングツアーに出発できるのか心配になるレベルでした。どんなレベルかというと、ふらついて真っ直ぐ走れない、ブレーキを掛けるのが難しい、ブレーキをかけられないのでスピードが出せない。まるで産まれたての小鹿のようでした。
そんな状態でも断トツに安全に走れるのが舞浜~葛西臨海公園~若洲海浜公園の東京湾沿いのほぼ公園内を走るAコースとJコース。車道を走る事なく、信号も数か所だけという初心者には安心して走れるコースです。
ある程度練習して出発するも、やはりぎこちない動きは変わりませんでした。唯一、生き生きとしていたのが上り坂。スポーツバイクに乗り慣れていない他のお客様は必ずと言っていい程大ダメージを受けてしまう『荒川河口橋』。ここでKさんは一番重いギアで『上りは恐くないです』と、まるで弱虫ペダルの小野田坂道君のような笑顔で上って行ったのが印象的でした。

それから今回までの1年の間、レンタサイクルで2回程練習して挑んだ富士ヒルクライム。正直、小鹿のようなKさんには荷が重いと思いました。他の方が乘る一般的なロードバイクと比較して相対的に決して軽いとは言えない『GIANT OCR 5300』をレンタルしての参戦。コンポーネントは8SPEEDのクラリス。他の方が10~11SPEEDが主流と考えると適正なギア比で漕げないので疲労が心配です。
もちろん、コケる事を前提としている為、引き足が使えないフラットペダルでの参戦。
終わった後、お電話で連絡を頂いたのですが第一声が『初めてだったので足余しちゃいましたー(笑)』というので結果を尋ねたところ『ブロンズにちょっと届きませんでした。』との事。ブロンズというと3人に1人くらいですか。これを目指して日々鍛錬をしている方に交じってこのタイムは普通にすごいじゃないですか。

これからもヒルクライムに挑戦するという事で今回のヤビツ峠に同行させて頂く事になったのです。
到着早々スタート地点のコンビニの駐車場で昨年秋以来のロードバイクに跨るというKさん。富士ヒルクライムのブロンズ相当にまで成長したお姿を期待してましたが・・・えーっ、小鹿のまま(笑)
車の中でコーヒーを飲んでいた方が吹き出すのを見たような見ないような、初めて会ったあの頃のままの姿には衝撃的でした。
本人曰く、コケる練習をしていたとの事でした。

コケるというネガティブな練習も終わり遂にスタートです。私は車で追いかけ、一緒に走ってくれたのは女性スタッフの『けんちゃん』。
彼女はかつての富士クライムブロンズホルダーで根っからのクライマーです。ただし、昔の事なので本人、上れるのか心配しておりました。
二人がスタート後、私はおにぎりで空腹を満たしてから15分後、車で出発しました。後からけんちゃんに聞いた話ですがスタート直後の緩い上りではKさんが危なっかしくて大丈夫かなと思ったそうです。そんな事も知らず車で追いかけると二人が見えてきました。後ろはけんちゃん。仲良くくっついて走っています。追い抜き際前の人を見ると『ん?Kさんじゃない。』けんちゃんは知らないおじさんに引っ張って貰っていました(笑)
という事はもっと前を走っているのかと言う事で車のペースを上げ追うも一向に姿がみえません。どこかでリタイアしてるのかなと思った矢先、今まで抜いてきたクライマーの皆さんと比べると明らかにハイデイデンス(ペダルの回転が速い)のKさんを発見。コンビニで衝撃を受けたKさんとは全く別人の活き活きとしたした姿に見とれてしまいました。追ってくる車もいないので暫く後ろから見ていると下が気になるのか明らかにスピードを落とす場面が度々ありました。後で聞くと大量に落ち葉があるところが恐くてブレーキを掛けてしまうとの事。もったいないなー。
Kさんは先に行かせて心配なけんちゃんを残り4kmで待っていると15分遅れでやってきました。結果彼女も頑張って完走しました。
夏に乗鞍で走るイベントに参加するとの事。『いい練習になりましたー。』と。いやいや、あなた今日は仕事でしょ。
Kさんのタイムは39分50秒。偏差値でいうと60弱位だそうです。最初からアタックを掛けて、ビンディングペダルで下を気にしなければ35分台の偏差値65くらいはいけそうな気がします。
最後はロードバイクと一体になれた気がしてすごく楽しかったと仰っておりました。
そしてこの後、一人でヤビツ2本目を行い帰途につきました。
ちなみにこの翌日、皇居を12周60kmを走るとおしゃってました。大した事ないって?いえ、ランニングです(笑)

ちなみにKさんご本人が運営する会社のサイトにヒルクライムアタック中の雄姿もアップしていますのでコンビニでコケる練習をしている写真を見比べてください。

Kさのヒルクライムを見ていて、スポーツの監督なんかはなぜこの人よりこっちを選ぶ?と思う時がありますがやはりのびしろがある方が見届けたいという気持ちからくるものなんですね。見ていて楽しいですもん。
夏の甲子園で完成されていた斎藤佑樹より野性味あふれるマー君。斎藤佑樹より、のびしろだらけのKさん。
これからも機会がございましたらよろしくお願い致します。