ホントはこわい自転車のパンク

2015年02月22日

サイクリング中の最もメジャーなトラブルといえばタイヤのパンク。もちろんスポーツバイクを販売しているお店では対応してくれますが都合よくお店がある訳ではありません。それこそ数時間も漕ぎ続け冬場の夕暮れの山中で低血糖状態とパンクが重なれば死も覚悟しなければならないかもしれません。そんな事にならない為にもパンク修理は練習しておきましょう。
スポーツバイクではパンクをすると通常はチューブの穴を塞ぐのではなくチューブごと交換します。チューブ交換というと大変そうに感じますがスポーツバイクは自転車本体からタイヤが簡単に外れるため比較的簡単に交換が可能です。
簡単といっても道具とコツと少しの力が必要です。力はお助けアイテムがあればかなり軽減できると思います。いきなりの実践でパニックにならないように温かい自宅で練習する事をお勧めします。
今日は外が寒いので温かい部屋でチューブ交換を実践してみます。

1.ホイールからパンクしたチューブを抜くにはタイヤレバーを使用します。私は素材と形状からチューブに傷がつきにくいシュワルベのタイヤレバーを使用しています。3本セットで購入しましたが今回は2本を使用します。

2.タイヤレバーをホイールのリムとタイヤビート(ホイールと接触する箇所)にはめ込んでいき、テコの原理で持ち上げスポークに切り込み部分を引っかけます。

3.2で出来た隙間にもう一本のタイヤレバーを差し込みリムとタイヤを裂くように一周させます。するとリムの外にタイヤビート全体が出てきます。

4.タイヤとホイールの隙間からタイヤチューブを引き出します。このとき最後に空気バルブを抜いてください。これでパンクしたチューブはタイヤから外れました。

 

5.指をタイヤの裏で軽く滑らせて一周させて異物があった場合取り除いてください。この作業を怠ると再度パンクする可能性があります。

 

6.新しいタイヤチューブをタイヤとホイールの隙間からはめていきます。このとき最初に空気バルブをリムに差し込んでください。ポイントは予めタイヤチューブに若干空気を入れておいてください。簡単にはまっていきます。

 

7.そして最後の最後で最大の難関、ホイールのリムにタイヤビートをはめ込んでいきます。指で押し込んではめていきますが最後に近づくにつれとても辛くなりとてもはまっていくとは思えなくなりますが・・・ここでお助けアイテムの登場です。ラバーがびっしりと張り付いた手袋です。ピッタリとしたものが良いでしょう。これを手にはめて両手とお腹3点でホイールを支えお腹にはまっていないリムとタイヤビートの箇所を持ってきて両手で思いっきり引き寄せます。その後手袋をはめたまま指の腹でリムにビートを押し上げるようにしてはめ込んでいくとあら不思議、スポッとはまります。
タイヤレバーでタイヤビートをリムにはめ込んでいくやり方もありますが、これはタイヤレバーでチューブに穴をあけてしまう可能性があるのでどうしてもはまらない時の最後の手段として慎重に行う事をお勧めします。このとき金属製のタイヤレバーではチューブに穴をあける可能性が高くなります。

 

8.タイヤをめくってリムとタイヤビートでタイヤチューブを挟み込んでないか全体をチェックします。

 

9.最後に空気を入れて終了です。念の為少し走ったら空気圧のチェックをしてください。